カナマルは、山梨県電気工事工業組合・南アルプス市・自然エネルギー推進風林火山会議・NPO法人フィールド21で構成される、山梨県小水力発電事業促進協議会の元気回復事業に全面協力をしています。その活動内容を紹介します。
事業の背景
山梨県内の電気工事業者が、その保有する人材、機材や、ノウハウ等を活用し、また行政側である南アルプス市内において二つの実験事業を行う。その実施実験を通して新しいエネルギーの活用と建設業の活性化を図り、雇用の維持・拡大が見込まれる事業となるよう実施する。
事業の概要
金山沢川
河川堰堤工事等による水替工施工時においての小水力発電システムの開発実験を行う。
四ヶ圦堰
日本国内いたる所にある農業用水路の流水を使っての発電システムの開発実験を行う。
事業の課題
■ 河川法においての規制緩和への課題
■ 地域水利権においての事業障壁の課題
■ 年間を通じての用水路の水量に関する課題
期待される効果
建設業への期待される効果
- 堰堤工事現場において仮設電力の24時間確保ができる。
- 同上により、ディーゼル発電機の使用率の減少が図れる。
- ディーゼル発電機による、騒音やCO2の削減・燃料補給時、人件費削減。
- 環境にやさしい工事現場が負担が少なく確保される。
農業への期待される効果
- 比較的小さな農業用水路を利用しての小水力発電を行う事により、石油等ボイラーを使う事なく、エネルギーとして24時間活用できる。
- 生産管理された農業を行う事により、事業安定化が図れる。
今後の展望
- 山奥において電力会社の供給が困難な場所の電力確保工事として、全国的に採用されると、発電システムの販売や設置工事が発生し、雇用が図れる。
- 現場毎に小水力発電の設計・製作・設置工事が発生する事により、雇用創出となる。
事業の様子
実験事業1 - 水替工 小水力発電システム開発施工
実施場所:山梨県南アルプス市芦安芦倉1525「金山沢川温泉」敷地内
実験事業2 - 農業用水路 小水力発電システム開発施工
実施場所:山梨県南アルプス市有野地内 「駒場浄水場」南側